【認知症高齢者グループホームとは?】

認知症高齢者が少人数を単位とした共同住居で、食事の支度や掃除、洗濯などをスタッフが利用者と共に共同で行い、一日中家庭的で落ち着いた雰囲気の中で生活を送ることにより、認知症状の進行を穏やかにし、家庭介護の負担を軽減します。

また、過去に体験したことがある役割を与えるなどして、潜在的な力に働きかけることにより、高齢者の失われかけた能力を再び引き出し、生活様式を再構築することが可能になります。認知症高齢者を生活の主体者としてとらえ、個々の生活を重視し、残された能力を最大限に活用できるような環境を提供します。
認知症高齢者グループホームのケアは、認知症高齢者が混乱しないで普通の生活を送ることができるようにすることを何よりも優先します。

【グループホーム効果とは?】

  • 1人1人に応じた介護
  • 安定した生活とケア
  • 「役割や出番」による精神的充足感・安定感が生まれる
  • 家庭介護の負担軽減

【期待される役割】

■本人

  • 健やか、生き生き、その人らしさ
  • 認知症の周辺症状が改善される
  • 自分でできる事が増える
  • 体調がよくなる
  • 楽しみやはりあいが増える その他

■家族

  • 心身の負担が減る
  • 預けて安心、満足
  • 家族としてやさしさの回復
  • 適切な関わり方を学ぶ

■スタッフ

  • 一人ひとりと関われる充実感、やりがい
  • ケアの技術の向上
  • 老い等についての学び

■地域

  • 認知症でも町で暮らせることを実感
  • 町で自然な関わり「自分たちでも関われる」

■付加的機能

  • 関連施設の職員教育
  • 家族や地域の専門職の教育機能
  • 地域住民への認知症の理解、対応の啓発
  • 徘徊老人SOSネットワークの推進など